プラモデルの材料

セルロイドの代替材料としてはプラスチックとソフトビニールが主な乗り換え対象となり、プラスチックが一気に普及しました。
セルロイドの時代の終わりは、また、プラスチックとソフトビニールの時代の始まりでもあったのです。
後に日本におけるプラモデルのパイオニアとなるマルサンも、そうしたセルロイドからの乗り換え組みの会社の一つでした。
当時のマルサンはセルロイド製玩具、光学玩具、ブリキ玩具を主力商品として扱っていた会社でしたが、プラスチック製玩具の研究を行い、日本最初のプラモデルを1958年12月に発売して全国流通させました。
マルサンの最初のラインナップは、原子力潜水艦ノーチラス、ダットサン1000セダン、PT212哨戒水雷艇、ボーイングB-47の4種類でした。
この内、和光が実車のノベルティとして作った物を一般販売したダットサンを除けば、原子力潜水艦ノーチラスがアメリカ・レベル社が1953年に発売した製品のコピーであるなど、残りはアメリカのメーカーのコピー商品でした。
マルサンはプラモデルという言葉を商標登録し、その後十数年間プラモデルと呼べるのはマルサンだけという状態が続くこととなりました。

キャラクターモデルについて

プラスチックの普及は木材とブリキの衰退も招いたのですが、木材もブリキも、その精密さや組みやすさにおいてプラスチックに敵わなかったのです。
これに伴い、木製模型メーカーもプラスチックへの乗り換えを図りました。 
そうしたメーカーの中の一つ、ニチモから1959年に伊号潜水艦が発売されまし工作セット(プラスチック製)としてのスタートでした。
伊号潜水艦は凝ったギミックを搭載していて、ゴム動力で水中を動くだけでなく、自動浮沈機構で浮いたり沈んだりといったこともできましたギミックにこだわらなかったら、もしかしたらこれが日本最初のプラモデルだったかもしれません。
僅かな差でマルサンに日本最初のプラモデルの地位を譲ったものの、このキットは爆発的な人気を呼び、売れに売れました。
1960年はキャラクターモデル誕生の年でした。
イマイより鉄人28号がゼンマイ歩行するプラモデルとして発売されたのです。
この時代のキャラクターモデルというと、他にはゴジラなどの怪獣、レッドバロンなどのスーパーロボット、サンダーバードなどのSFメカが挙げられます。
当時のプラモデルは、スケール、キャラクター、共に動かして遊ぶ玩具の一種としての性格が強く、ゼンマイやモーターで動いたり、バネで部品を発射したりするギミックを組み込まれたものが多かったのが特徴であります。

プラモデルの接着剤について

接着剤は模型の接着に用います。
合せ目を消すならば樹脂を含んでいる方が便利ですので、たいていは白いキャップのものを用いています。
ソフトビニールやレジンといった素材や、金属の接着には使用できません。
これらにはエポキシ系接着剤や瞬間接着剤などを用いる必要があります。
プラパテは合せ目を消したり、ちょっとした傷を消す際に使用します。
乾燥後にひける(溶剤が揮発して収縮すること)ので、大きな傷を消すのには向きません。
チューブのままでは濃すぎるのでシンナーで薄めて溶きパテとして使用します。
グンゼからも同タイプの製品がでていて、こちらは色が白く、きめが細かいのが特徴です。
製品名はMrパテ。
グンゼからは他にも瓶入りのサーフェーサーが出ていて、そのまま溶きパテとして使用できます。
色は明るい灰色で、筆のびが良いのが特徴です。
塗装に使う筆は慣れればこれだけでもかなりの表現が可能です。
溶きパテ塗装やドライブラシに使うものは安物や使い古しで十分ですが、本番用の面相筆はナイロン製の品質の良いものを購入しておいた方がいいでしょう。
毛筆は溶剤に負けて駄目になるのが早いのでお勧めしません。
調色スティックは塗料の攪拌の他、溶きパテを作るためにパテとシンナーを混ぜるのに使用します。
両面テープと紙やすりと組合せて平やすりとして用いたり、パテを盛るためのヘラ代わりとして用いたりと、様々な用途に用います。
塗料皿は塗料を混ぜる際だけでなく、溶きパテを作る際にも使用します。
エアブラシ用途には底が深くて流し口のついているものが便利です。紙コップなどで代用できます。

プラモデルのパーツについて

プラモデルのパーツに本来必要の無い部分がついています。これがバリです。
プラモデルはあわせた金型と金型の間に溶かしたプラスチックを流し込むことにより作られます。
バリはその際、金型と金型の隙間にプラスチックが流れ込むことにより発生します。
老朽化した金型で発生しやすい現象です。
ちなみに金型と金型の合せ目、及びそこにできるでっぱりでバリのように大きくないものをパーティングラインと呼んでいます。
突き出しピン跡の淵に残った油が変色したものです。
成型されたプラモデルは金型からピンに押されて外されます。
その際に発生する窪みがこの突き出しピン跡です。目につく箇所にある場合は修正した方がいいです。
模型を成型する際、材料に空気が混じると発生します。最近のプラモデル見ることはほとんどありません。
肉抜き穴はプラスチックは冷えて硬化する際に縮みます。
そのためあまり厚く成型するとパーツが収縮により変形してしまいます。
それを防ぐために、パーツの肉圧を薄くするために設けられた穴が肉抜き穴です。
これも目につく箇所にある場合は修正した方がいいです。
ヒケはパーツの厚く成型された部分が硬化する際に縮むことで発生します。
浅いものならば表面処理の過程で消えてしまいますが、深いものが目につく箇所にある場合は修正のための作業を行った方がいいでしょう。

プラモデル製作者の気持ち

基本的な定義付けはプラモデル製作を趣味とする人のことをモデラー、それを職業とする人をプロモデラーと呼ぶことがあります。
基本的には、ランナーと呼ばれる枠に繋がった状態の部品、組み立て説明書、接着剤です。
その他にも、デカールや、組み立てる際に必要となるものが付属する場合もあります。これらが商品のイラストや完成写真等を印刷したボール紙の箱に箱詰めされ、出荷されています。
プラモデルを購入した人はランナーから部品を切り取り、説明書に従って接着剤で部品を接着しつつ、組み立てていくのです。その後デカールやシールを貼ったり、専用の塗料で塗装をしたりします。
プラモデルの製作には、製作過程を楽しんだり、情景をミニチュアで再現してジオラマを作ったり、その写真を撮ることを目的とします。
また、ゼンマイを内蔵させたり、ミニ四駆などのモーターで走らせる事ができるプラモデルであれば、他の人が作った物と競争をさせたり等、さまざまな楽しみ方があります。
キットとして売られている物ではなく、別の物に改造したり、シリーズ物を揃えて並べたりすることも多いようです。